働く先輩A.K
社内のコンプライアンスとつながりを守る仕事
日本労信協を志望した理由
就職活動の際は幅広い業界を見ていましたが、大学の担当教授から「Kさんはしっかりしてるから、金融とか向いているんじゃない?」と言われて金融業界に興味を抱きました。その中で、日本労信協の関連団体である労働金庫連合会の存在を知り、選考を受けることに。採用担当者の雰囲気や説明会の内容から、自分に合っている環境だと感じて入会することを決意しました。当初は労働金庫連合会の職員として働いていたところ、団体間異動により、団体の枠を越えて日本労信協への配属が決まり現在に至ります。

現在の仕事
2023年からコンプライアンス部に所属し、組織内のコンプライアンス状況の確認や啓発活動に取り組んでいます。また、社内の規程や業務で用いる契約書のリーガル・チェック、個人情報保護に関する事項の統括、反社会的勢力との関連がある人物と取引がされていないかのチェック等も、コンプライアンス部にとって重要な仕事です。契約書や規程等のリーガル・チェックは、関連法令の改正に合わせて雛型や現行の規程等の見直しが必要になる場合もあります。単に改正内容を理解するだけでなく、文書改定の担当部がどういう趣旨で改定したのかを汲み取らなくてはなりません。業務によっては金融と法律の両面の知識が求められるという点で苦労することもありますが、わからないことがあれば気軽に相談できる職場の雰囲気に助けられています。また、部外秘事項を取り扱うことがあるため、情報の取扱いには気を付けるようにしています。
仕事のやりがい
コンプライアンス部では組織内の状況や時流に合わせたテーマについて、書籍やDVD、研修等、より理解が深まるようなコンテンツをピックアップし、各部署に提供しています。その際に心がけているのは、コンプライアンス関連の研修資料やアンケート等の報告資料を、できるだけ伝わりやすい形で発信することです。同時に、研修・会議に参加する職員に対し、負担感を与えないことも大切にしています。コンプライアンス部は私を含め4人の部署ですが、全員で力を合わせながら組織内にコンプライアンスを浸透させることにやりがいを感じています。また、コンプライアンスに関する意識調査等を通じ、職員の意見を聞く機会があるところも魅力だと思っています。

印象に残っているエピソード
近年、コンプライアンス部が主体となって「タウンホールミーティング」を開催しています。これは、コンプライアンスを含むさまざまなテーマについて、役員と職員が隔たりなく少人数のグループに分かれ直接対話し、その中で積極的な意見交換が行われます。参加者には事後にアンケートを書いてもらっているのですが、「役員と直接話す機会があってよかった」「今後も開催して欲しい」等の感想をいただけたのは非常にうれしく、組織内の円滑なコミュニケーションに寄与できた成功体験として印象に残っています。
やり遂げたい目標

現在、コンプライアンス部では通常のコンプライアンス業務に加え、「個人情報を適切に管理している」と評価された事業者が使用できる「プライバシーマーク認証取得」や、AIを用いたリーガル・チェックの精度を高めるサービスである「AI契約書審査サービスの導入」等の新しいプロジェクトに取り組んでいます。この2つを滞りなく進めることをとおして、私自身も新しい技術や情報に対するアンテナを高く持ち、それに対して柔軟に対応できる人に今後なっていきたいと思っています。また、新しい技術に頼るだけでなく、わからないことがあった際に「この人に聞けば間違いない」と思ってもらえるよう、法律やコンプライアンス知識に関する自身の専門性の向上に努め、引き続きコンプライアンスに関する組織内の意識を高めたいと思います。