働く先輩T.H

お客さまの新たな人生設計をサポートする仕事

2020年入会債権管理部T. H

日本労信協を志望した理由

前職は、銀行で融資審査をしており、その際に住宅ローンの保証会社という存在を知りました。保証会社は県域単位で存在しているのが一般的ですが、日本労信協は全国の労働金庫の融資を保証していることから、幅広くお客さまとのかかわりを持てると思い志望しました。前職で融資審査を約5年経験していたため、保証会社の業務内容は理解していましたが、最終的にお客さまから融資金を返済してもらう立場として、どのような視点で取り組むのか気になり転職に踏み切りました。

現在の仕事

所属する債権管理部有担保部門は、労働金庫での住宅ローンの返済が滞ってしまったお客さまに対し、今後の支払い等の相談を受け付ける部署になります。担保として提供していただいている、不動産(自宅)を売却するか、残していくかの相談等、一筋縄ではいかない内容もあります。時には裁判所に法的手続き(競売等)の申し立てを行い、強制的な手段をとることもありますが、基本はお客さまの意向を聞き取り、今後の返済方針を決めていきます。部署内は、業務上の相談をしやすい雰囲気で、知識豊富な先輩や上司とさまざまな見解を提案し合える風通しのよい職場だと思います。

仕事のやりがい

お客さまとの相談の末、自宅の売却をするとしても、しなかったとしても債務が完済となったときは、「よかった」と実感します。新たなスタートを支えることでお客さまの人生設計の一員になれたのではないかと思います。一方、融資金の返済を督促する業務であることから、お客さまへ間違った案内をしないよう法律的な内容の確認が難しいと感じることもあります。自分が担当していない案件でも、積極的に内容を確認して、部門内で情報共有をすることで、担当者だけでなく全体の知識醸成につなげていきたいと思っています。最近は後輩の相談を受けることも多くなっています。さまざまなことへのアンテナを張り、自己研鑽することを心掛けています。

印象に残っているエピソード

当協会がお客さまに代わり、労働金庫等に支払いをする「代位弁済」に至る過程には、さまざまな理由があります。一度、債務関係人(連帯保証人等)が亡くなった後の請求の際、負債を相続したご家族が納得しておらず、相続放棄もできないことがありました。丁寧に法的根拠を説明したうえで、しっかりと納得いただき、一括で全額の支払いをしていただいたことは印象に残っています。返済督促業務という性質上、お客さまの強い要望に苦慮することもあります。上司と情報共有をして毅然とした態度でマニュアル通りに対応し、物件処分を含めた回収対応を完遂できたことは大きな自信につながりました。

やり遂げたい目標

有担保部門に配属されてから、案件担当者として業務を行っていますが、今後はますます、案件方針策定のアドバイス等、後輩たちが成長していける環境づくりを目標として業務に取り組んでいきたいと思っています。自分の業務知識を増やして、後輩たちに還元していくことが、会社全体の発展につながっていくと思うので、自己研鑽を忘れずに努力していきたいと思います。同じ気持ちで働く仲間がいれば、どんなにつらい仕事も乗り越えていけると思っています。日本労信協は、なんでも相談し合える仲間がいる理想的な環境だと思っています。

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